ミャンマー語初歩の初歩!ミャンマー数字を覚えよう!-第7回初級ミャンマー語
もしもし、テイリ!今レストランにいるんだけど助けて~!
どうしたの?
実は入ったレストランで代金を請求されたんだけど、ミャンマー数字だからよく分からない…。
あー、そうなんだ、じゃあ電話店員さんと電話変わって!今代わりに聞いてあげるから!
ミャンマー数字はミャンマーでの生活に必須!
ミャンマー語には、アラビア数字のほかにミャンマー独自のミャンマー数字というものがあります。ヤンゴンなどの都市部ではアラビア数字が使われていたりしますが、交通機関やレストランではミャンマー数字が使われているため、ミャンマー数字を知らないとメニュー表を見ていくらか分からない!ということになってしまいます。
1の位は?
ミャンマー語では日本人にとって使い慣れたアラビア数字も使われることもありますが、一般的にはミャンマー語独自のミャンマー数字を用います。
はじめは理解できないかもしれません(僕も覚えるの大変でした)。ただ、0や3、4、5、7など何となくですがアラビア数字と似ている部分もあるので、自分の知っている知識とリンクさせて覚えていくと少しずつでも暗記できるようになります。
また、発音もはじめは慣れないと思うので、下記に0から9までの音声ファイルがあるので、耳慣らしに聞いてみるといいと思います。
0~9までの発音音声
10の位は?
10の位以上についてミャンマー文字で表す場合には、上記の0から9までのミャンマー数字を組み合わせればいいのでそこまで難しくはないかもしれません。例えば10以上のミャンマー数字をミャンマー文字で表すと下記のようになります。
また、「十」を表す言葉は「セ」といい、11から19までのミャンマー数字での読み方は、「セ、○○」とそれぞれ続きます。
11から19までの発音音声
10、20、30~などは「十」を表す「セ」を後ろにつけます。つまり、「○○、セ」という読み方となります。但し、数字によっては「セ」ではなく濁音化した「ゼ」という読みになります。この時、数字の文字自体は変わらないのでミャンマー文字で判断できないので注意が必要です。
10,20,30~90までの発音音声
100以上の言い方は?
100の位、1,000の位、10,000の位なども10の位と同様にそれぞれの位を表す言葉があります。例えば、100であれば「百」を表す「ヤー」を後ろにつけ、1,000であれば「タウン」、10,000であれば「ターウン」、100,000だと「テイン」をそれぞれ後ろにつけます。
100,200,300~900までの発音音声
日本人にとって難しい発音としては、1,000と10,000があります。1,000は「タタウン」、10,000は「タターウン」ですが、実際にミャンマー人の発音を聞いてみるとどちらだか日本人にとっては分かりにくいです。以下、1,000と10,000の発音記号や発音の仕方の違い等整理しました。参考にしてみて下さい!
1,000と10,000の発音の違い(10万の発音も)音声
いかがでしたでしょうか。はじめはなかなか難しいですが、慣れてくれば何となくでも理解できるようになってくると思います。ミャンマーの人の生の音声を活用しながら反復してマスターしてみて下さい!
ミャンマーの人は月の模様をどう表現するの?日本との意外な共通点も!?
こんにちは!ミャンマー料理の辛さと土ぼこりで喉をやられた管理人です。ミャンマー料理美味しいんですけど、自分には少し辛すぎますね…(笑)。あと油っぽ過ぎて食欲がわかない…(笑)。
さて、本題ですが皆さんは、子どもの頃、月の模様についてどのように教わりましたか?日本人の多くは、餅をつくウサギの模様と教えてもらったんではないかと思います。ただ、異なる民族や文化によっては、違った見方があり、様々なウェブサイトで各国の月の模様の見方が紹介されていると思います。
でも、ミャンマー人にとって月はどう見えるのかは聞いたことはないと思います。そこで今回は少しニッチな部分ですが、最近僕が読んでいるミャンマーの民話(民間説話)の中で、ミャンマー人の月の模様の見え方に関する興味深い記述があったので、紹介できればと思います!
ミャンマーでは月の模様はどのように教わるの?
僕が今回見た説話は『THE OLD MAN IN THE MOON』という説話です。日本語にすると、『月のおじいさん』みたいな感じですかね。以下説話の内容です。
『ある村におじいさんとウサギが住んでいました。しかしおじいさんには友人がおらず、農作業の際も一人で大変で、ある時手伝ってくれるおばあさんがいてくれればと願いました。
それを見た月の女神が気の毒に思い、おばあさんの姿になって月の出ていない日中の時間帯は毎日農作業を手伝ってあげるようになり、夜は月に戻るという生活をするようになりました。
はじめはおじいさんも聞きませんでしたが、ある時おばあさんに『どうして夜になると帰ってしまうの?』と聞くと、おばあさんは月の女神であることを告げました。
それに対しておじいさんはおばあさんがいないと淋しいという理由で、「私とウサギを月に一緒に連れて行って」と言い、連れて行ったから今でも、月にはお米をついているおじいさんとウサギが見えるのです、おしまいおしまい』
説話をググっと短く翻訳すると上記のような内容になっています。そのため、ミャンマー人の多くは小さい頃から月には、『Learning to Pound Rice in the Philippines』内にある写真のような感じで、お米をついているおじいさんと、落ちたもみ殻を食べているウサギがいると教えられているそうです。
日本でもウサギと臼が出てくる
日本の場合、ご存知の通りおじいさんは出てきませんが、ウサギや臼をついているというのは同じだと思います。僕も最初、民話を読んだときは、ミャンマーと日本が意外なところで同じような価値観を共有しているんだと感動しました!
なぜミャンマー、日本ともに月にウサギ?
僕も民間伝承の専門家ではないのと、歴史的な部分に関しては確定的なことは言えないので、なぜを突き詰めるのは難しいですが、そもそもウサギが月にいるという伝承は古来インドから伝わったとされています。インドの仏教説話でウサギがなぜ月にいるかという理由が見られるように、中国や韓国などの仏教が歴史的に繁栄した国でウサギ説が多いです。
そして、ミャンマーが日本と同様に仏教徒が多数を占めるのと、ミャンマーはインドの隣国でもあるため、仏教によって日本と同様にインドから伝わったのではと思います。
最後に
いかがでしたしょうか。ミャンマー人も小さい頃に両親などから月には米をつくおじいさんとウサギがいると教わっているようです。また、小学校低学年のミャンマー語の授業で教わるなど、多くのミャンマー人が知っているとのことでした。
日本とミャンマー、距離的には遠い国ではありますが、意外な部分で共通していましたね。今後より発展していく国でもあり、ミャンマー人と話す機会も多くなると思うので、ぜひ話のネタにしてみて下さい!
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ミャンマー語の文法は日本語に似ている?文法の特徴を理解しよう!-第6回初級ミャンマー語
こんにちは、テイリ。あ、今日本語の勉強してるの?
こんにちは。ノリ。そうだよ~。平仮名、片仮名、漢字とか文字がたくさんあって難しいけど、文法の形はミャンマー語と似ているから勉強しやすいね。
えっ?日本語と文法似ているの?
そうそう!せっかくだからミャンマー語の文法について概要を教えてあげるよ!
ミャンマー語の文構造は日本語と似ている!
よく日本人が外国語を勉強するときに混乱するのが、語順が異なっているという部分だと思います。つまり、日本語は「主語+目的語+動詞」という形(例えば、私は寿司を食べます)となるのに対し、英語や中国語など多くの言語は「主語+動詞+目的語」という形(例えば、I like sushi、我喜欢寿司)という形になり、主語の後に動詞がくるという形になります。
一方で、ミャンマー語の語順は日本語の語順と同様に「「主語+目的語+動詞」という形(例えば、チャノ スシ チャイテー)となります。ちなみに、意味は、「私は寿司が好きだ。」という意味で、「チャノ」が男性が使う際の「私」、「チャイテー」が「好きです」という意味になります
。
ミャンマー語にも日本語と同様に助詞がある!
英語には「~を、~に、~が」など助詞と表現されるものはないとされていますが、日本語と同様にミャンマー語にも助詞があります。例えば、所有を表す「~の」や起点を表す「~から」に相当する助詞が以下のようにあります。
ただ、例えば主語を表すための「~は」はミャンマー語では基本的には使われません。主語を強調したい際にわざわざ付け加えたりなど、必ず付くというわけではないので、個人的にはない方が僕はシンプルで理解しやすいですが、あったりなかったりという感じです。
上記の例は一例なので、まだまだミャンマー語の助詞はたくさんありますが、日本語の助詞に日ごろから慣れているので理解はしやすいと思います!
他に日本語と似ている部分は?
日本語には、尊敬語や丁寧語がたくさんあり、日本人でも理解するのは難しいと思います。他方、ミャンマー語にも丁寧語は一応があります。例えば「好きだ」を丁寧な言葉にすると「好きです」となりますが、ミャンマー語にも一つの品詞に他の品詞がつくことで丁寧を表したりすることがあります。「好きだ」は(チャイテー)ですが、「好きです」は(チャイバーデー)となり、丁寧さが少し異なってきます。
さらに、日本語には動詞や形容詞の後の「行く」、「行った」、「行きます」など語形変化が多いですが、ミャンマー語にも語形変化があります。例えば、「行く(現在形)、行った(過去形)」はミャンマー語で「トゥワーデー」ですが、「行きます(未来形)」は「トゥワーメー」となります。また、否定形の際には、「マトゥワーブー」となるなど、単語が変化していることが分かると思います。
まぁ、語形変化は英語などにもあるとは思うので、ミャンマー語と日本語のみの共通点ではないですが、語形変化の部分で共通点があるんだというのは日本人にとって理解しやすい部分なのではと思います!
最後に
今回は日本語との共通点3つをまとめました!文法に関しては日本語と共通点もあり、何とか勉強していこう!という気持ちが出てきたのではないでしょうか?正直なところ、文法は比較的理解しやすいと思います。というのも、ミャンマー文字と発音が鬼門になってくると思うので…。
実際に本格的に勉強するとなると、まずは文字をある程度覚えてから文法を学習するという形になると思いますが、文字さえなんとか超えれば文法は日本人にとって理解しやすいと思います!ぜひ頑張ってください!
ミャンマー語の時制は日本語とどう違う?ミャンマー語の時制を理解しよう!-第5回初級ミャンマー語
こんにちは。テイリ!あれ、勉強してたの?
こんにちは。ノリ。そうだよ~。今日本語の勉強をしていたよ。
そうなんだ!今つまずいている部分とかある?
うーん、語尾につく時制が少し難しいかな。日本語は現在形と未来形の語尾は同じでミャンマー語と異なるから少し難しい・・。
言われてみれば確かに日本語は現在形も未来形も語尾は同じだね。
ミャンマー語はどうなっているの?うん。日本語と少し異なるかな!一緒に見てみよう!
ミャンマー語は過去形と現在形の語尾は同じ??
日本語は現在形と未来形が同じ語尾「~します」という形になり、過去形のみ「~しました」という形になりますが、ミャンマー語は逆に、過去形と現在形が同じ形になり、未来形のみ異なる形となります。
上記のように、現在形と過去形には、「デー/テー」がつき、未来形には「メー」がつきます。よく単語リストやテキストなどには基本形である「デー/テー」で動詞が紹介されているので、それらの動詞が現在形と過去形を表す!と覚えておけば大丈夫です!
上記の動詞を使って未来形を表すとすると、「行きます」は「トゥワーメー」となり、「話す」は「ピョーメー」となります。形容詞も同じように語尾に「デー/テー」がつき、ミャンマー語では「状態動詞」として扱われるのですが、今回はひとまず時制についてなので、「デー/テー」と「メー」の使い分けだけ覚えてしまいましょう!
じゃあどうやって現在形・過去形を見分ればいいの?と思うかもしれませんが、基本的に、「昨日」「去年」「明日」などといった時を表す言葉と一緒に使われることで現在形・過去形を分けます。まぁ、会話の中ならそれまでの話のニュアンスなどで分かると思うので、時を表す言葉を入れないということもありますが、日本語と同じだと思います。
否定文の場合は、現在形、過去形、未来形関係なくなる!?
否定文の場合には、動詞を「マ~ブー」で囲います。その時に、現在形と過去形「デー/テー」や未来形「メー」は、消した状態で「マ~ブー」を使います!!
例えば、「行く」という動詞の現在形・過去形は「トヮーデー」ですが、「デー」の部分がなくなるので、「マトヮーブー」となります。いやー、分かりやすい(笑)。
動詞文の疑問形には、語尾に「ラー」をつけるだけ!
最後に、動詞文をYes/Noクエスチョンの疑問文にするときに、どうなるかを見ていきましょう。まず、Yes/Noクエスチョンの疑問文にするときには、語尾に「ラー」を付けます。この時、現在形・過去形のときに用いた「デー/テー」は「ダ」になり、未来形のときに用いた「メー」は「マ」に代わり、その後ろに「ラー」がつきます。
上記の例はYes/Noクエスチョンの疑問文ですが、ここでは深く話しませんが、5W1H型の質問のときには、文末に「ラー」ではなく「レー」を付けます。
最後に
語尾の変化を覚えたりするのは、はじめは難しいと思います。ただ、法則はあるので、慣れていくと難しく感じなくなると思います。
ここまでできればミャンマー文字はマスター?末子音を覚えよう!-第4回初級ミャンマー語
以前、当サイトでミャンマー文字とは?ミャンマー語の字母(子音)と介子音を覚えよう!-第2回初級ミャンマー語と、ミャンマー語には母音が7種類ある?ミャンマー語の母音を覚えよう!-第3回初級ミャンマー語について紹介しました。
今までは、英語の「a,i,u,e,o」に相当する母音と、「k,s,t,n」などに相当する子音(字母)と末子音(子音にくっついて音を表す音、例えばpyのyなど)について紹介しました。母音と子音を組み合わせつつ、3つの声調を表すミャンマー文字を組み合わせることによって基本的な文字を作ることができました(例えば、低平調kaの音kを表すと、低平調のaを表すを組み合わせたとなる)。
「子音+母音」という形は理解できたと思うので、今回はさらに踏み込んで、子音で終わる形(末子音)について紹介していきたいと思います!
末子音nで終わる形を覚えよう!
日本語にも「ん」がありますが、ミャンマー文字で「ん」に相当する[n]の音を付け加える際には、字母(子音となる文字)の周りの文字を変化させることによって表すことができます。というのも先ほど、ミャンマー文字は子音(字母)と母音を組み合わせて文字を作るとこれまで話しましたが、[n]だけだと母音が[n]の後ろに母音がつかないので、下記のような音節の表し方になってきます。
原則は上記の通りになります。但し、例外もあって字母の(wの音)がanを表すつづりと組み合わされると、wanではなく、wunと読まれるので注意が必要です!
始めのうちはたくさんあって混乱すると思いますが、僕も覚えるの大変でした…。覚える際に、自分なりに法則がないか見つけながら能動的に覚えると身につきます。例えば、高平調には〇が二つ右側についているので、〇が二つ出てきたら高平調で読めばいいんだというのを結びつけたり、下降調の文字の右下には〇が一つついているので、この部分についていれば下降調だという認識を持ったりという具合にです。
末子音ʔで終わる形を覚えよう!
末子音ʔとは、日本語でいう小さい「つ」の音に相当する促音節を表します。促音節は基本的に下降調(高いところから急激に下降するような音)なので、3つの声調はありません。そのため、以下の表を覚えれば大丈夫です。
ここでも、例外があります。字母の(wの音)の音がaʔを表す綴りと組み合わされると、waʔではなく、wuʔとなります。
特殊な文字を覚えよう!
最後に、ミャンマー語には特定の単語にだけ用いられる文字があるので、それらを覚えましょう。ただ、はじめから全て覚えるというよりは、これらの文字を用いた単語が出てきたらその都度覚えるという方法でいいと思います!
最後に
いかがでしたでしょうか。これからミャンマー文字を深く勉強していくと重ね文字などさらに特殊な形などは出てきます。ただ、ひとまずここまでやればミャンマー文字の基本はマスターしたといっても過言ではないと思います!
ミャンマー語には母音が7種類ある?ミャンマー語の母音を覚えよう!-第3回初級ミャンマー語
この記事を見てくださっているということは、ミャンマー語の勉強をはじめたばかりの方が多いと思います。僕もミャンマー語を勉強しはじめた時は、英語などと異なりアルファベットを使わないので意味不明でした。
特にミャンマー文字は意味が分からないと思います…(笑)。そこで今回は、ミャンマー文字を作るために重要な要素の一つとなる母音についてみていきたいと思います!
※ミャンマー語の子音(字母)と末子音については以下のページを参照してください!
ミャンマー語には母音が7つある!?
母音とは日本語でいう「アイウエオ」のことで5種類のみです。一方で、ミャンマー語には7種類の母音があります。「えっ?日本語は5つだけなのに、ミャンマー語は違うの?」と思った方もいるかもしれません。
実はミャンマー語も母音の発音的には「アイウエオ」なのですが、日本語の「エ」と「オ」に近い発音がそれぞれ2種類ずつあるので、計7種類ということになっており、[a][i] [u] [e] [ɛ] [ɔ] [o]です。以下で、それぞれの特徴を見ていきましょう。
[ɛ]と[o]は日本語の「エ」と「オ」の音と同じです!日本語で「エ」と「オ」を言ってみてください!「エ」の発音を日本語でするとき、どちらかと言うと口を広く開けていると思いますが、「オ」の時は口を小さく開けて発音していると思います。
同じ母音でもさらに声調によって3種類に分かれる!?
母音は7種類だけですが、やっかいなのがミャンマー語には3種類の声調があり、それらを母音となるミャンマー文字に組み合わせて文字を作り上げるため、実質的には7種類の母音と3種類の声調を掛けた21パターンを覚える必要があります。ただ、実際には以下の表を見るとわかるように、21パターン以上あるので、覚えるのも大変です…汗。
表の-の部分に子音がつくことによって文字として機能します。実はこれ以外にも子音を補助する記号があるので、単純に字母表(子音)と母音を組み合わせるだけではないのでなかなか覚えるのが大変ですが、今回は基本となる母音だけについてみていきます。
7種類(行)の母音にも3種類(列)の声調によるパターンがあります。
この声調が厄介で、日本語の「あめ(雨、飴)」のように、同じ言葉で声調が異なる単語がたくさんあります。例えば、「学校」はミャンマー語で「チャウン」ですが、高平調になります。他方、「猫」もミャンマー語で「チャウン」で、これは低平調になります。僕も発音おかしいと言われることがあるので、中々難しいです(泣)。
字母(子音)によっては母音で使う文字が変わってくる!?
次に、子音(表の-の部分につく文字)によって、使う文字が違ってくるパターン[a] [u] [ɔ]があるので、使い方の違いだけ覚えてしまいましょう。
① 母音[a]と[ɔ]は、通常[a]には上段の、を使い、[ɔ]には、、を使いますが字母につくとき、[a]には下段、がつき、[ɔ]には、、がつきます。
②母音[u]は、通常は上段の、、を使いますが、字母に介子音符号( )が結合する場合には、下段、、を使います。
※この他にも例外などはありますが、始めから例外も全て覚えようとしても意味が分からなくなるので、基本部分だけ載せています。
最後に
僕もはじめは参考書を読んだときに、ミャンマー文字の作り方について様々なルールを見て何が原則で何が例外かよく分からなくて混乱しました。
ミャンマー文字はミャンマー語を勉強しはじめた方にとってとても難しいと思いますが基本部分から一つひとつ理解していきましょう!
ミャンマー文字とは?ミャンマー語の字母(子音)と介子音を覚えよう!-第2回初級ミャンマー語
こんにちは!この記事を見てくださっているという方は恐らくミャンマーへの赴任や留学をひかえ、ミャンマー語をこれから勉強しようとしている方であったり、ミャンマー語を勉強しはじめてまだ全体像がつかめていないという方じゃないかなと思います!
そこで今回は、ミャンマー語学習のはじめの一歩としてミャンマー文字の中心となる字母(子音)と介子音と呼ばれる子音の補助記号についてみていきたいと思います!
※母音について先に勉強したい方は以下のページを見てください!
ミャンマー文字は字母を中心にして作られる!
ミャンマー語には字母と呼ばれるミャンマー文字の中心にくる子音を表す文字が33個あります。そもそも、ミャンマー文字は下記のように字母を中心として、母音を表す記号などが周辺にくっつくことで意味をなします。
上記のように子音を表す文字が中央に置かれ、その前後上下に母音・声調・末子音を表す記号がつきます。これらが合わさって一つの音(音節)を表すことができます。
ミャンマー文字の中心にくる字母(子音)とは?
基本字母は以下のように33種類あります。ただし、網掛け部分の字母4つは、インドの古典語であるパーリ語起源の借用語を書く目的のために使われる文字なので、宗教的な場面でしか使われないので、ミャンマーで僧侶となって本格的に学びたいという人は別ですが、一般的な場面では使われることはないので、ひとまず残りの29種類の字母を覚えるようにしましょう!
※字母表音声
覚え方ではないですが、ミャンマー人は小さい頃に音読する際に、1行ずつ音読をして覚えるとのことです。例えば、「カッ、カッ、ガッ、ガッ、ンガ」のように音読しています。
kaとkhaなど日本人にとっては同じような発音で難しいと思いますが、例えば発音のコツとして簡単なものとしては、
➀khaは「ka」と「ha」を早口で言ったような音になります(カハッという発音)。
➁shaなども「サハッ」といった感じの発音です。
他にも発音のコツはありますが、ひとまずこれくらいにして介子音について次に見ていきましょう。
ミャンマー文字の介子音って?
次に介子音についてみていきましょう。介子音とは、上述の字母に補助的につくことで、字母だけでは表すことのできない子音を表すことができます。介子音は以下の4つがあり、介子音を字母につけることで、字母では表せない子音をよく表すことができます。
これら介子音にはそれぞれ名前があります。僕みたいに独学で勉強する場合や会話だけマスターしたいという方は、あまり使わないかもしれませんが、左側から「yapint=ヤピンッ」、「yayint=ヤインッ」、「wa swe=ワサウェー」、「ha htoe=ハットー」となります。
さらに、これら字母に対して上記の4つのうち2個、3個使って表されたりするので、以下そのパターンを学習していきましょう!
最後に
いかがでしたでしょうか?たくさんの組み合わせがあってすぐには覚えられないかもしれません。Web上の音声を聞いて発音の仕方を学びつつ、色々な単語に触れながら逐一覚えていければいいのではと思います!
ミャンマー語の簡単な挨拶を覚えよう![ミャンマー人による音声付き!]
テイリ!お願いがあるんだけど…。
どうしたの?ノリ。
実は職場にミャンマーの人がいて、ミャンマー語の簡単な挨拶を覚えたいんだけど、教えてくれない?
あー、いいけど、ミャンマー人と言っても色々な民族や言語があるから、公用語(ミャンマー語=ビルマ族の言葉)でいいの?
よく分からないけど、たぶん…。
仲良くなったら色々とその人に聞いてみるのもいいかもね。それじゃあ今日はひとまず、ミャンマーの公用語(ミャンマー語)の挨拶について勉強しよう!
よく使うミャンマー語を覚えよう!
ありがとうございました。
感謝の気持ちを表す際に使います。次の表現に比べ丁寧な感じです。
ありがとう。
親しい人や街中(レストランや露店など)で使ったりすることが多いと思います。軽い感じでありがとうという表現です。
こんにちは。
初めましてなど挨拶表現は色々とありますが、どんな時間帯や場面でも使えるので困ったらミンガラーバーを使えます!
お元気ですか?
一応、基本的な表現の一つですが、日本でもそうだと思いますが、「お元気ですか?」なんて挨拶であまり使わないように、ミャンマーでも使用頻度は低いような…。
元気です。/元気ではないです。
「マ~ブ」ではさむとミャンマー語は否定になります。
いいですよ。大丈夫です。
僕の周りのミャンマー人もよく使っています。ミャンマー人はご飯を食べている時など、お腹がいっぱいでもご飯皿が空になりそうになるとよそってくれようとするので、そういう時には笑顔で「ヤーバーデー」と言ってあげるといいと思います。発音も簡単なのでぜひ。
ごめんなさい。
英語の「ソーリー」と同じです。ミャンマー人はあまり謝らない(自分が悪い悪くないとかの感じではなく、結構のんびりな感じで悪気があまりない)ので、使用頻度は低いかも。ただ、僕の周りのミャンマー人は使っているのを何度も聞いたことはあるので、全く謝らないとかそういう人たちではないです!
さようなら。
タターは友人同士など軽い感じです。簡単なので仲良くなったら使ってみるといいと思います。人によっては「ケケ トヮーメノー」だと通じないこともあるので、「カウンガウン トヮーメノー」、や「トヮーメノー」、「ノーセッ バーレー」など他にも「さようなら」となる表現があるので、色々と試してみるといいと思います。
はい/いいえ
ミャンマー人の会話を聞いているとよく聞く言葉です。これも「マ~ブ」で挟むことで否定になります。
ご飯食べましたか?
ミャンマー人は食べることが大好き(お米の消費量かなり多い)なので、「こんにちは」のあいさつ代わりになります。カレー皿の大きさでご飯いっぱいに盛って出され、それを女性でも軽く平らげていて、僕も驚きました。しかもおかわりすることもあります。僕が食べなさ過ぎて申し訳なくなるくらいです(笑)。
食べました。/食べてないです。
前述のように「ご飯食べた?」と聞かれたら、このように答えましょう。僕は朝少しでも寝たくて朝食をとらないのですが、「マサーヤデーブー」というと、ありえないと驚かれます(笑)。
最後に
ちなみに、多くの表現の後ろにつく「デー」はミャンマー語の動詞や形容詞の基本形を表しており、時制で言うと現在形・過去形を表しています。日本語と同じように語尾の部分が変わることで未来形など表したりするので、「デー」が出てきたら動詞とかかな?って思えるようになるとミャンマー語のコツをつかんできた証拠です!
ミャンマー語についてもっと知りたいという方は、ぜひ次のページも見てください!
ミャンマーに赴任になったけど、そもそもミャンマー語ってどういう言語なの?-第1回初級ミャンマー語
あぁ、やばいやばい…。
どうしたの?そんなに慌てて。
実は来月からミャンマーに赴任することになって…。ミャンマーなんて今まで一度も行ったことないからミャンマー語も全く分からないし、どうすればいいんだろう…。
えー、いいなぁ!私もミャンマーに行きたい!(笑)
テイリはミャンマー出身だもんね(笑)。ひとまず、ミャンマー語勉強したいんだけど、そもそもミャンマー語ってどんな言葉なの?
おー、ミャンマー語に興味を持ってくれてうれしいね。せっかくだから今日は教えてあげるね。
- そもそもミャンマー語って?
- ミャンマー文字とは?
- ミャンマー語の発音と声調は?
- ミャンマー語と日本語の文法は似ている?
- ミャンマー語には口語体と文語体がある!
- ミャンマー語の勉強のおすすめの参考書は?
そもそもミャンマー語って?
ミャンマー語とは、ミャンマー連邦共和国の公用語で、シナ・チベット語族のチベット・ミャンマー語派に属する言語です。2014年の国税調査によると、ミャンマーの人口は5,140万人ほどで、全人口のうち約7割がビルマ民族となっています。ミャンマーは多民族国家で、政府発表によると135種類の民族が居住するということになっており、モン族、カチン族など様々な民族による言語があり、たくさんありますが、主としてはカチン、カヤー、カイン、チン、ビルマ、モン、ラカイン、シャンの8つだそうです。
ちなみに、それぞれの言語は全く異なるので、同じミャンマー人同士でも、言語が異なると全然違うそうです(笑)。例えば、公用語のミャンマー語(ビルマ民族の言葉)だと、「こんにちは」は「ミンガラバー」ですが、シャン族の「こんにちは」は「マイソンカッ」となります。
ミャンマー文字とは?
ミャンマー文字はモン民族のモン文字を基にしたものです。モン文字の起源は南インドまでたどることができます。11世紀頃にミャンマー語を書くための文字体系としても使われ始め、様々な変更を経て現在に至っています。
また、ミャンマー語ではアラビア数字の他にミャンマー数字が使われています。レストランのメニューの金額など街中の至るところでミャンマー数字が使われているため、ミャンマーで生活するうえでミャンマー数字を理解することが必須となってきます。
ミャンマー語の発音と声調は?
ミャンマー語に使われる発音は、33種類の子音と、7種類の母音(ミャンマー人によると13種類の母音)があります。母音は「ア・イ・ウ・エ・オ」の音のことですが、日本人にとっては「エ」に聞こえる音と「オ」に聞こえる音がそれぞれ2つずつあります。
子音も33種類あり、ミャンマー語をマスターするのが大変だと感じると思いますが、33種類のうち4つはあまり使いません。というのも、それら4つは、インドの古典語であるパーリ語起源の借用語を書くために使われるだけで宗教的なもので日常では用いられないためです。そのため、入門段階では29種類の子音を覚えるのがメインになってきます。
また、ミャンマー語には日本語と異なり、声調があります。中国語やタイ語を学習したことがある人にとっては馴染み深いかもしれませんが(実際に僕も中国語を勉強していました)、音の高低などによって意味を区別する仕組みで、ミャンマー語には声調が3つあります。発音は同じでも、声調が異なると意味が変わるため、ミャンマー語を理解するには大切な要素となってきます。
ミャンマー語と日本語の文法は似ている?
ミャンマー語の基本的な語順は日本語と同様に「主語+目的語+動詞」で、名詞や動詞の後の助詞(~で、~をなど)など文法的には日本語と似ている部分があります。また、フランス語などのように名詞の性や格変化はないので、文法に関しては比較的日本人にとって理解しやすいかもしれません。
ミャンマー語には口語体と文語体がある!
ミャンマー語には口語体と文語体があります。口語体は口語言語に用いる文体で、文語体は書記言語に用いる文体です。新聞記事や本などは基本的には文語体ですが、口語体の場合もあります。
ミャンマー語の勉強のおすすめの参考書は?
最後に僕がよく使っている参考書について以下で紹介したいと思います!
情報センター出版局 (2003-04-24)
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