ミャンマーに赴任になったけど、そもそもミャンマー語ってどういう言語なの?-第1回初級ミャンマー語
あぁ、やばいやばい…。
どうしたの?そんなに慌てて。
実は来月からミャンマーに赴任することになって…。ミャンマーなんて今まで一度も行ったことないからミャンマー語も全く分からないし、どうすればいいんだろう…。
えー、いいなぁ!私もミャンマーに行きたい!(笑)
テイリはミャンマー出身だもんね(笑)。ひとまず、ミャンマー語勉強したいんだけど、そもそもミャンマー語ってどんな言葉なの?
おー、ミャンマー語に興味を持ってくれてうれしいね。せっかくだから今日は教えてあげるね。
- そもそもミャンマー語って?
- ミャンマー文字とは?
- ミャンマー語の発音と声調は?
- ミャンマー語と日本語の文法は似ている?
- ミャンマー語には口語体と文語体がある!
- ミャンマー語の勉強のおすすめの参考書は?
そもそもミャンマー語って?
ミャンマー語とは、ミャンマー連邦共和国の公用語で、シナ・チベット語族のチベット・ミャンマー語派に属する言語です。2014年の国税調査によると、ミャンマーの人口は5,140万人ほどで、全人口のうち約7割がビルマ民族となっています。ミャンマーは多民族国家で、政府発表によると135種類の民族が居住するということになっており、モン族、カチン族など様々な民族による言語があり、たくさんありますが、主としてはカチン、カヤー、カイン、チン、ビルマ、モン、ラカイン、シャンの8つだそうです。
ちなみに、それぞれの言語は全く異なるので、同じミャンマー人同士でも、言語が異なると全然違うそうです(笑)。例えば、公用語のミャンマー語(ビルマ民族の言葉)だと、「こんにちは」は「ミンガラバー」ですが、シャン族の「こんにちは」は「マイソンカッ」となります。
ミャンマー文字とは?
ミャンマー文字はモン民族のモン文字を基にしたものです。モン文字の起源は南インドまでたどることができます。11世紀頃にミャンマー語を書くための文字体系としても使われ始め、様々な変更を経て現在に至っています。
また、ミャンマー語ではアラビア数字の他にミャンマー数字が使われています。レストランのメニューの金額など街中の至るところでミャンマー数字が使われているため、ミャンマーで生活するうえでミャンマー数字を理解することが必須となってきます。
ミャンマー語の発音と声調は?
ミャンマー語に使われる発音は、33種類の子音と、7種類の母音(ミャンマー人によると13種類の母音)があります。母音は「ア・イ・ウ・エ・オ」の音のことですが、日本人にとっては「エ」に聞こえる音と「オ」に聞こえる音がそれぞれ2つずつあります。
子音も33種類あり、ミャンマー語をマスターするのが大変だと感じると思いますが、33種類のうち4つはあまり使いません。というのも、それら4つは、インドの古典語であるパーリ語起源の借用語を書くために使われるだけで宗教的なもので日常では用いられないためです。そのため、入門段階では29種類の子音を覚えるのがメインになってきます。
また、ミャンマー語には日本語と異なり、声調があります。中国語やタイ語を学習したことがある人にとっては馴染み深いかもしれませんが(実際に僕も中国語を勉強していました)、音の高低などによって意味を区別する仕組みで、ミャンマー語には声調が3つあります。発音は同じでも、声調が異なると意味が変わるため、ミャンマー語を理解するには大切な要素となってきます。
ミャンマー語と日本語の文法は似ている?
ミャンマー語の基本的な語順は日本語と同様に「主語+目的語+動詞」で、名詞や動詞の後の助詞(~で、~をなど)など文法的には日本語と似ている部分があります。また、フランス語などのように名詞の性や格変化はないので、文法に関しては比較的日本人にとって理解しやすいかもしれません。
ミャンマー語には口語体と文語体がある!
ミャンマー語には口語体と文語体があります。口語体は口語言語に用いる文体で、文語体は書記言語に用いる文体です。新聞記事や本などは基本的には文語体ですが、口語体の場合もあります。
ミャンマー語の勉強のおすすめの参考書は?
最後に僕がよく使っている参考書について以下で紹介したいと思います!
情報センター出版局 (2003-04-24)
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