ミャンマー人はノートを斜めにして書く理由は?
こんにちは、ミャンマー在住のノリです。ミャンマーの子どもたちに日本語を教えたり、ミャンマーの学校に行く機会が多くあるのですが、子どもたちの勉強している様子を見てみると、よくノートを斜め、もしくは横向けにしているのを見ます。日本人でもノートを斜めにして書いている人はたまにいますが、斜めというレベルではなく、もう90度横にしているというレベルです。
ミャンマー人の多くはノートを横向きにして書いている
この時に教室に来た子どもたちは全てノートを横向けにしていました。一人だけ中年の方が教室に来て勉強していましたが、その方は中華系でノートを縦にして日本人と同じように使っていました。
ミャンマー人が横向きで書く理由は?
ミャンマー人の知人にも聞くと、一人は大人になって縦書きに直したと言っていましたが、子どもの時は横書きだったそうです。また、その他のミャンマー人は僕が聞く限りでは全て横書きでした。ミャンマー人がノートを横書きで使う理由を聞くと、多くのミャンマー人は学校の先生や、両親に小さい頃にノートの書き方を横書きで教わるとのことでした。
ではなぜ、横向きで書くように教わるのか?ミャンマー人に聞くと理由は大きく2つあるのではと言います。
一つは、ミャンマーの公用語であるミャンマー語(ビルマ語)が円を描くような文字であり、横向きにして書く方が円が書きやすいという理由で先生や両親は子どもたちにノートを横向きにして書くよう指導するということでした。
二つ目の理由としては、多くの生徒が机を使えるようにするために横向きで書くよう指導しているとのことです。ミャンマーの多くの学校では、予算不足や生徒数の多さによって机が十分に確保できていないということがあります。そのため、ノートを通常通り縦向きに置くと、スペースを多くとってしまうため、横書きでノートを使うようにすることで生徒一人が使う机の面積を減らすことを狙って指導しているようです。
日本だったら横書きや斜め書きは良くないと直される対象ですが、文化やライフスタイルが異なると考え方も大きく変わってきてしまうんだなぁと興味深く感じました。
上記の写真は自習中の様子を撮った写真ですが、目の前の生徒を見ると分かるように、ノートは横にしておいてあります。横書きでノートを使うので横向きに置いているという感じです。
最後に
横書きでノートを使っているなら、ノートなどを見返すときも同様に縦書きの状態で見ているのかなと疑問に思ったので、最後に実際に聞いてみたところ、ノートや教科書を読むときは通常通り縦で見るということです。ノートを見返すとき大変だと日本人的には思ってしまうのですが、それが習慣ということで特に気にしている様子はありませんでした。
ちょっとした文化的差異ですが、日本にいるだけでは感じないことを感じることができるのも、異国で働くことの良さだと改めて実感しました。