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ミャンマー人の子供は髪の毛を洗ってないの?

こんにちは、ミャンマー在住のノリです。この間、ヤンゴン市内でGrabタクシーを呼んで待っていたところ、流しのタクシー運転手が声をかけてきて、最初は無視していたのですがしつこく聞いてきたので「Grab」と答えるとさらにどこまで行くのか、いくらなのかを質問されました。目的地まで4,900チャットと見せたらその人から「5,000チャットでどう?」と割高の料金で交渉されました(笑)。こちらから「高いよ」と言ったら「100チャットくらい変わらないだろ」と言い出して、確かに100チャットは10円にも満たないのでほとんど変わらないですが、それなら4,500チャットくらいにしてくれないとこちら側がGrabをキャンセルするインセンティブもないよ!と心の中で突っ込んでしまいました。

 

話がそれてしまいましたが、今回は、ミャンマー人の「髪の毛」について少し話していきたいと思います!

ミャンマー人の子供は髪の毛はどんな感じなの?

ミャンマーへ旅行や生活したことがある方は分かるかもしれませんが、ミャンマー人の子供の髪の毛を見てみると、下の写真のように髪の毛が油でテカテカしている子どもたちがたくさんいるのに気づくと思います。

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髪の毛が油でテカテカしているのが分かると思います

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僕も日本人の知り合いに「ミャンマー人は髪の毛洗ってない」と言われて、ミャンマー人の髪の毛に注目するようになったのですが、確かに髪の毛がテカテカしている子どもたちが多く、「なかなか髪の毛を洗う環境がないからしょうがないのかな」と思っていました。

 

 

実際ミャンマー人の子供は髪の毛洗っていないの?

僕もずっとミャンマー人は髪の毛洗っていないとばかり思っていたのですが、つい最近ミャンマー人の友人と話している際、髪の毛があんなにもテカテカしている理由がヘアーオイルを使っているからだと分かりました。

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ミャンマー人の使っているヘアーオイル

それにしてもつけすぎだなぁと感じてしまいますが、ミャンマー人から聞くまでは皮脂であそこまでテカテカしてしまっていると勘違いしてしまっていたので、現地の人に確認することって大切だなと改めて実感しました。

ミャンマーの交通マナーは?ミャンマー人は事故が起こしたらどう対応している?

こんにちは、ミャンマーに限らず海外で生活すると大変なことが多くあると思います。ミャンマーはとても良い国だと思いますが、僕がストレスに感じることの一つとして、日本人から見ると交通マナーがなっていなかったり、危険が多いというという点です。今回は交通事故や交通マナーについて紹介していきたいと思います!

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ヤンゴンの十字路

ミャンマーの交通マナーは?

ミャンマーでは、日本人視点から見ると、交通マナーがかなり酷いと感じることがあります。例えば、道路ではセンターラインを越えて追い抜かしがよくあり、反対側の車やバイクにぶつかりそうなことがよくあります。さらに、信号のない十字路やT字路では、クラクションを鳴らして自分が通ることをアピールして一時停止せずに通過することが一般的です。日本的なマナーで言えば事故を起こさないよう自身が一時停止など他者に配慮しながら運転するのが当たり前だと思いますが、ミャンマーでは「私が通るから配慮してください」という考え方が無意識に浸透してしまっています。

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市場の人混みの中を通るトラック

さらに、車線はあったりするのですが、あってもないようなものでみんな間をぬって走行するため自動車やバイク同士の接触事故や、バイトの場合スリップしたり、自転車や歩行者を轢いてしまう事故が多くあります。

 

また、ミャンマーでは交通弱者に対して配慮する意識が希薄です。個人的な感覚ですが、ミャンマー人の考え方として、「自動車〉バイク〉自転車〉歩行者」という順番で優先されているような気がします。特に長距離バスは日本の純粋な高速道路と異なり一般道と分離されていないため、地元住民のバイクや自転車、歩行者などもいる道路を通ります。しかし、バンバン飛ばすため道沿いのお店などからバイクなどが飛び出してきてしまった場合、事故が起きるのではといつも心配です(実際、そういった事故も起きてしまっていますが)。

 

 

ミャンマーでの事故件数は?

ここまで、ミャンマーの交通マナーについて紹介していきましたが、ミャンマーでは交通事故の割合は人口数の倍以上異なる日本と比べてもとても多くなっています。在ミャンマー日本大使館から出ている「安全の手引き」によると、「ミャンマー鉄道運輸省の統計によれば,2015年のミャンマー全国の交通事故件数は15,676件,死亡者数は4,420人,負傷者数は25,964人となっています。なお,2015年の日本全国の死亡者数が4,117人,負傷者数が665,126人」となっているようです。ミャンマーの人口は5,000万人ほどで日本の2分の1以下のため、相当多いことが分かると思います。

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バス事故現場-このような事故もよくあります

[引用]MYANMER TIMES「Bus crash on deathly highway kills five, injures fifteen

 

 

事故が起きても警察を呼ばないことが多い

人口に対する事故件数は日本に比べると相当多いことは分かったと思いますが、実際には事故を起こしても警察に伝えず当事者間で解決を図ることも多いため、実際の事故発生件数はさらに多くなると考えられています。

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バイク事故現場-警察を呼ばず当事者間で済ましてしまうことも

[引用]MYANMER TIMES「Traffic officials seek to battle alarming rise in road deaths

その理由としては、ミャンマー人に話を聞いたところ、「警察が介入すると時間がかかるし、警察の名簿などにも記載されてしまうから、当事者間で済ました方が効率的だから」ということでした。また、目撃者からの通報などで警察が来てしまった場合にも、警察官に賄賂を支払ってなかったことにしてもらうこともあるようです。その際、10,000~20,000チャット(=700~1,400円ほど)ほどを警察官に渡したりしているそうです。さすがに、死亡事故の場合には逮捕されるので、重大な事故であれば警察を呼ばない場合問題となるため、当事者間で終わることはないですが。

 

 

保険に加入していないため、十分な補償がなされないことも

事故が起きてしまった場合、日本であれば補償金を支払ったりしますが、ミャンマーでも同様に過失のある側が修理代や怪我の病院代を支払うことが一般的なようです。しかし、賠償金の制度や保険制度が発達していないミャンマーでは、過失側の気持ち次第で金額が大きく変わってきてしまうことがあるようです。例えば、死亡事故の場合、過失側がお金を持っている人の場合500万チャット(=35万円)ほど支払うケースもあるようですが(これでも日本に比べたら少ないですが)、10万チャット(=7,000円)で済ましてしまうこともあるようです。もっとひどいのは、法的拘束力はないため一銭も支払わない人もそれなりにいるようです。

 

ちなみに、ミャンマー人の月給が1か月10~20万チャットくらいなので(*レストランや日雇い労働者の日給は6,000~8,000チャットくらい)、一ヶ月の給料で相手の死を償えたと思えてしまっているのが、命が少し軽く扱われているなと思ってしまいます。

 

 

なぜミャンマーでは交通マナーが劣悪なのか?

個人的な見解ですが、前述のように事故を起こしたとしてもリスクが小さいことが大きな原因なのではと思います。死亡事故ですらも10万チャットという一か月の給料で賄える範囲で手打ちになってしまったり、軽微な事故であれば警察に報告しないなどリスクが小さいことがあると思います。これらはミャンマーで作り上げられてきた習慣のため、外国人がどうこう言える問題ではないですが、警察官への賄賂の根絶や、保険制度の発達、賠償金制度の一般化などが必要になってくると思います。

ミャンマー人はTokyoを「トーキョー」と発音できない?

こんにちは、ミャンマー在住のノリです。11月のミャンマーは、日中の最高気温は30度ですが、湿度も高くなく比較的過ごしやすい時期になっています。僕の勤めている会社は東京にも事務所がある関係で、ミャンマー人スタッフと英語でやり取りをする際、『Tokyo office』という言葉がよく出てきます。その際、「Tokyo」のミャンマー人の発音について興味深いなと思うことがあったので、紹介していきたいと思います!

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ミャンマー人はTokyoを『トーキョー』と読めない!?

日本語を話せるミャンマー人は問題ないのですが、多くのミャンマー人はTokyoという英語のスペルを見ると、『トーキョー』とは発音できません。その代わりにミャンマー人は『トーヂョー』と発音します。僕もミャンマーで働き始めた当初、ミャンマー人が『トーヂョー、トーヂョー』と言っていて、何を言っているのかさっぱりわからず、文脈から「『東京』のことか」と分かることがよくありました。

 

なぜミャンマー人は『トーヂョー』となってしまう?

日本人的にはkyoのスペルは「キョ」で常識になっていますが、そもそも「キャキュキョ(kya、kyu。Kyo)」が英語のスペル・発音としては珍しいため、外国人が「トーキョー」といきなり読むのは難しいようです。

 

さらに、ミャンマー語の場合、ミャンマー語の発音をアルファベット表記にするとき、「kya、kyu。Kyo」は「チャ(ヂャ)、チュ(ヂュ)、チュ(ヂョ)」と発音します。例えば、「学校」はミャンマー語で、「チャウン」ですが、英語のアルファベットにすると、「kyaun」になります。そのため、ミャンマー人はtokyoというスペルを見ると、ミャンマー語のアルファベット表記のルールに則って『トーヂョー』と発音してしまいます。ちなみに、Kyoto(京都)も同様に『ヂョートー』と発音します。

 

最後に

そもそも、英語の発音としてTokioが「トーキョー」の発音として近いというだそうです。僕は言語学に明るくないからかもしれませんが、日本では「tokyo」の発音が「トーキョー」だと当たりまえと感じていたことが海外では違うんだなぁと改めて実感しました。

ミャンマーのタクシー事情―Grabはどこで使える?注意点は?

こんにちは、ミャンマー在住のノリです。先日ヤンゴンでタクシーに乗っていると、運転手がラジオで音楽を流しており、「何か聞き覚えのある曲調だなー」と思っていたら、中山美穂さんとWANDSの「世界中の誰よりきっと」のミャンマー語バージョンでした!ミャンマーでは台湾の歌手の曲などもよくカバーされているのを聞きますが、ミャンマーで日本の知っている曲が聞けると嬉しくなります!

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ヤンゴンでは自動車の多くがタクシーです

交通機関が発達していないため、タクシーを使わざるを得ないことが多くあります。ミャンマー人は親切で良い人が多いですが、タクシードライバーには注意が必要になります。そこで今回は、ミャンマーのタクシーについて少し紹介していきたいと思います!

ミャンマーでのタクシーの相場は?

ミャンマーでは今のところメーター制ではなく、事前に目的地を伝えて運転手がいくらというシステムになっていますが、日本と比べるとそこまで高くありません。例えば、ヤンゴン空港からヤンゴンダウンタウン(例えばダウンタウンのランドマークであるスーレー・パゴダ)まで17kmほどの距離ですが、Grabを使うと10,000チャット(=700円ほど)行かない値段で行けます。ただ、空港から10kmほどの場所にある高速バス乗り場(ダウンタウンと反対側)へ行くにも10,000チャット近くを請求されることもあります。僕はいつもどういう計算なのかよく分からないですが、ひとまず相場があるようです。

 

また、市内の短い距離であればタクシーの場合2,000~5,000チャットで行けてしまうことがほとんどです。ヤンゴン以外の地方に行くと、バイクタクシーを使うことになるのですが、バイクタクシーはもっと安く1,000チャットから2,000チャットになります。いずれにしても、市内の移動などで20,000チャットなど請求されたら明らかにぼったくりなので断った方がいいです(流しのタクシードライバーの場合、相手の足元を見てぼったくってくることが多いため、注意が必要です)。

 

 

タクシー配車アプリ「Grab」はミャンマーのどこで使える?

ミャンマーは都市部以外まだまだ交通事情がよくなく、Grabの対応している地域は大都市に限られてしまいます。しかも僕が記事を書いている2019年11月現在、Grabで主要都市を調べてみましたが、ヤンゴンと第二の都市マンダレーのみで配車可能でした。なので、第三の都市と言われるモーラミャインや、首都のネピドー、世界遺産のあるバガンやピーにはGrabは進出しておらず、現地で流しのタクシーを使うしかない状況です。

www.grab.com

マンダレーの場合もつい最近になってようやく始めたようで、マンダレーの場合はタクシーだけでなく、トゥクトゥクやバイクを呼ぶこともできます。トゥクトゥクやバイクはタクシーに比べて安いので、荷物が多くなければバイクなどを呼ぶのをオススメします!

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ヤンゴンのタクシー

ヤンゴンは市内がバイク禁止になってしまっているため、タクシーのみ利用可能になっています。しかし、Grabには乗合サービスもあるようで、乗合タクシーを使えば値段も安くなるのではと思います。

 

 

ミャンマーでタクシーを使う際の注意事項

基本的にGrabを使えば変なことをされたり相場以上の値段を要求してくるということはありません。しかし、Grabの使えない地域など流しのタクシーを使わざるを得ないときには注意が必要になります。

 

相場以上の値段を要求してくることがある!

一点目は、流しのタクシーだと相場以上の値段を要求してくる可能性があるという点です。特にマンダレーの流しのタクシーは酷いとミャンマー人でも専らの噂のようで、僕も一度やられました。ドライバーに25と言われたため、てっきり2,500チャット(=180円)だと思いホテルについて10,000チャット札(=700円)を渡してお釣りを待っていると、25,000チャットだと言われ、絶対に払いたくなかったので、口論になりました。話が平行線になってしまったので、ホテルの人を呼んでくると言って呼びに言っている間に、タクシードライバーは先に渡した10,000チャットを持って「これでいいよ」と言ってそそくさと消えてしまいました。また、空港だとドルで言ってくるドライバーもいます。ドルで言われた場合は相場より高く請求してくること間違いなし(相場だと3ドルほどの距離を20,30ドルで言われる)なので、気をつけましょう!

 

特に個人的に信用できないのが、英語を話せる流しのタクシードライバーです。あの人たちはフレンドーに話しかけつつ、自分のLINEの履歴などを見せて日本人の顧客がいることをアピールして、いかに自分が安心できるドライバーかを示してきます。でもそういうドライバーに限って相場より高く請求してくるので、断りましょう!

 

運転手がお釣り用の細かいお金を持っていないことが多々ある!

Grabでカード決済の場合には問題ないですが、現金支払いの場合にタクシー運転手の方が細かいお金を持っておらず、結局余分に支払うことになるということが多々あります。特にGrabの場合、細かい金額を支払うことがあり、例えば3,800チャットの支払いで4,000チャットを支払うと、ドライバーから「200チャットもってない」といわれて、そのまま4,000チャット支払うことがあったりします。100チャットは7円ほどなので大した金額ではないといえばそれでおしまいですが、ミャンマー人の知り合い曰く、「お釣りもってるけど多くもらいたいだけだよ」と言っていたので、タクシーに乗る前には、できる限り細かいお金を持っておくといいです。

 

後出しで値段を高くしてくることがある!

ミャンマーのタクシーは基本的に最初に交渉した金額で噓をつくということはないです。しかし、タクシーに乗っている最中に「○○も連れていってあげるよ!」と言って親切に連れていくふりをして、最後の精算の際に+αの金額を請求してくることはよくあります。今まで僕や知り合いも何度もこういうタクシードライバーに運悪く当たってしまったことがありますが、全員とも「○○も連れていってあげるよ!」と言っている最中には、プラスいくらかかるとは言ってきませんでした。しかも道の途中少し立ち寄っただけなのに、当初の倍の値段を言ってくることがあります。

 

もし運転手の言葉に乗せられて途中立ち寄ってしまった場合には、ホテルなど英語の話せる第三者のいる目的地などに到着してから話し合いをしましょう。ホテルのスタッフなど第三者に仲介してもらい、ドライバーがしっかりと値段が高くなることを事前に言わなかったことをスタッフに伝えれば運転手側も折れることが結構あります。また、ホテルの人を呼ばなくても運転手に「ホテルの人に入ってもらって話しあいましょう」といえば、運転手側が折れることはよくあります。

 

1人の額なのか合計額なのかしっかりと確認する!

ミャンマーは通常1台いくらという計算なので、乗車数が2人、3人になっても変わらないですが、外国人を狙って1人それぞれいくらと言われるケースがあります。僕が経験したケースだと友人と二人でバガンに旅行に来た際、高速バス停留所からホテルまで初め15,000チャット(=1,050円)と言われ、高いなと思いつつ、「2人だったら1人7,500チャット」だしいいかと思って乗ろうとするとき、念のため確認したら「1人15,000チャット」と言ってきました。バガンはGrabもないのと、観光地なので少しタクシーは高くなってしまうことはあるとは思います。バガンにはトゥクトゥクもあるので、少しでも安くしたい場合にはトゥクトゥクや馬車の方がいいのかなと思います。

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バガンでは馬車などをチャーターできます

 

 

最後に

ミャンマーでは、電車やバス等公共機関が外国人には使いづらいため、タクシーをよく使うことになると思います。ミャンマー人は親切な人が多いですが、タクシードライバーに外国人はカモにされやすいので、注意しながら乗ってもらうと楽しいミャンマー旅行が遅れると思います!

ミャンマーの長距離バスの予約の仕方は?ネット経由で予約できる?

こんにちは、ミャンマー在住のノリです。最近日本から友人が来て、一緒にバガンマンダレーの観光をしました!普段の一人旅であれば長距離バスの予約は、知り合いのミャンマー人に電話してもらったり、ホテルで予約をとってもらったりするのですが、今回は知り合いが来ているということもあり、web経由で予約しました。日本人は事前にしっかりと予約したいという方が多いと思うので、長距離バスの使い方などについてお伝えしたいと思います!

 

バスの予約の仕方は大きく3つある!

ミャンマーでのバスの取り方は「電話予約」、「現地購入」、「ネット予約」の三種類あります。それぞれ、個人的な主観ではありますが、予約できるバス会社の本数や、当日でも予約できるか、予約のしやすさなどまとめてみました。

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;予約方法比較

まず、一番一般的な方法として「電話予約」があります。ミャンマー語が話せない・読めない場合には、ホテルのスタッフにしてもらう必要があります。しかし、ホテルによっては「電話予約」を代行してくれない、ヤンゴンマンダレー以外の中規模以下の都市に行きたい場合、ホテルスタッフがどのバス会社が運行しているか把握できていない、ということがあるため、注意が必要です。僕も以前、ネピドーのホテルでフロントに確認したところ、代行サービスはやってないと言われたことがあります。

 

次の手段としては、「現地購入」があります。都市ごとに通常大きなバスステーションがあるので、ネット上で見つからない路線でもバスステーションで話を聞くとある場合がよくあります。また、当日バスステーションに行ってチケットを買うこともできるので、最後の手段として「現地購入」があります。僕も自分の住んでいる町からリゾートで有名なガパリビーチに行こうと思ったところ、ネット上では路線が見つかりませんでしたが、バスステーションで話を聞くとその路線があるとのことでした。

 

三つ目の手段としては、「ネット予約」があります。「ネット予約」の場合、websiteは英語なのでミャンマー語が分からない場合でも問題なく活用できます。返信メールなども基本的に英語で返してくれるため、英語がある程度大丈夫であれば問題なく「ネット予約」を使うことができます。但し、基本的にネット予約をミャンマー人は使わないため、路線数も多くないです。また、多くの予約サイトは席の割り当てがされているようなので、実際にまだ空席があっても「ネット予約」枠がないため予約できないということが時々あります。もちろん手数料分他の手段と比べると多くお金がかかりますが、日本から初めて来た旅行者には、「ネット予約」をお勧めします!なので、以下では長距離バスのネット予約について詳しく紹介していきたいと思います!

 

 

ミャンマーのネット予約は安全?

ミャンマーは一応途上国に分類されるので、ネット決済は問題ないのかと思う場合もあると思う方もいると思います。しかし、当ページで紹介する「ネット予約」用サイトは僕も実際に使ったことがあり、問題なく使うことができており、また周囲のミャンマー人の知人も問題なく使うことができているとのことなので、今のところは大丈夫です!

 

 

ネット予約サイトは?

サイトごとに予約できる路線が異なるため、あるサイトでは予約できなかったけど本当は他のサイトでは予約できたということがよくあります。僕も一度の旅行で数ヶ所町を長距離バスで回る際には、いくつかのサイトを活用します。

[1]MMBusTicket

https://www.mmbusticket.com/

[2]Starticket

https://www.starticket.com.mm/

[3]Myanmar Bus Ticket

https://myanmarbusticket.com/

 

基本的にどこも予約確定メールを送ってくれ(英語)、質問などのやり取りも英語だったため、外国人にとっては安心だと思います。注意が必要なのは、予約をしても確定するまでは予約で来ていない可能性があるという点です。僕も一度[2]のStarticketで予約した際、翌日座席の確保ができなかったため払い戻ししますというメールが来たことがあります。そういうこともあるので、前もって予約をするのがいいと思います!

 

 

ネット予約の方法は?

ネット予約の方法はそこまで難しくありません。例えば[1]MMBusTicketという予約サイトで予約する場合、以下のような流れになります。

 

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予約サイトに入り、出発地と目的地を入力します
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検索するといくつかバス会社の候補が出てきます
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座席表が出てくるため、座りたい座席を押します
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カード情報を選択します

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この後、カード情報を入力していきます

上記のように日本のオンライン決済の方法と変わりません。僕や知人がこれまで活用してきた限りは安全性に問題はなかったため、簡単にバスの予約をとることができます!

 

 

最後に

予約が完了したら、当日タクシーなどでバスステーションに行く際、ドライバーにバス会社を見せるだけで通常は該当のバス会社の前まで乗せていってくれます!ミャンマーでの旅行の計画を立てるときには「予約サイト」の活用をオススメします!

ミャンマー語で「東西南北」「~側」って何という?

こんにちは、テイリ!ミャンマー語の文章を作ろうとしたときに、分からない単語があるんだけど…。

こんにちは、ノリ。何?分からない単語って?

うん、「東側にあります」って言いたいんだけど、東西南北をなんていえばいいのか分からなくて…。

なるほど、「東西南北」は基礎の単語だから、「~側」と合わせて今日は覚えてしまおう!

 

ミャンマー語で「東西南北」はなんていう?

ミャンマー語でそれぞれ「東西南北」は以下のようになります。

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ミャンマー語「東西南北」

「東」を意味するf:id:bestkateikyoushi:20191127155633p:plainには、「前」という意味もあります。というのも、太陽が昇る東側を前と考えているからです。さらに、f:id:bestkateikyoushi:20191127155633p:plainからf:id:bestkateikyoushi:20191127155757p:plainを抜いたf:id:bestkateikyoushi:20191127160155p:plainにも「前、表」という意味があります。逆に、「西」を意味するf:id:bestkateikyoushi:20191127155857p:plainには、「後ろ」という意味もあります。これは、太陽が落ちる西側が後ろと考えているためです。こちらも同様にf:id:bestkateikyoushi:20191127155857p:plainからf:id:bestkateikyoushi:20191127155757p:plainを抜いたf:id:bestkateikyoushi:20191127160217p:plainという言葉があり、「後ろ、裏」を意味します。

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ミャンマー語の「前」と「後ろ」

 

 

「東西南北」に「~側」とつけるにはどう表現する?

「東西南北」という単語は理解できたと思います。ミャンマーでは時々「~側」とつけることもあります。その時には、「東西南北」それぞれの後ろにf:id:bestkateikyoushi:20191127160318p:plainをつければいいだけです。以下のようにそれぞれf:id:bestkateikyoushi:20191127160318p:plainをつければ「~側」となります。

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~側を使った表現

「北側」の時だけ、「~側」は「ベッ」ではなく、「ペッ」となります。文字は他の「~側」と同じですが、ミャンマー語ではこういったことがよくあるため、注意が必要になります。図:「~側」の表現の仕方

 

 

「~側にあります」と文章にすると?

例えば、「シュエダゴンパゴダは北側にあります」という文章を作りたい場合には、f:id:bestkateikyoushi:20191127160437p:plain(シュエダゴンパヤー)と、「~に」という場所を表すf:id:bestkateikyoushi:20191127160507p:plain(フマッ)、「あります」を意味するf:id:bestkateikyoushi:20191127160608p:plain(シィデー)を使って文章を作ることができます。

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「…は○○側にあります」

「東西南北」を○○の部分に入れることで、文章を作ることができます。また、今回は紹介していませんが、右や左を表す単語を○○の部分に入れることで、右側、左側という表現を作ることも可能です!

ミャンマー人は足だけ日焼けしてない!?

こんにちは!ミャンマー在住のノリです。ミャンマーに住んでいると日本とは違った発見が日々あります。肌の色などセンシティブなトピックを紹介するかどうか迷いましたが、せっかく気づいて誰かに共有したいと思ったので、紹介していきます!

 

ある時、前を歩いているミャンマー人たちの足元をふと見たら、足元だけ肌の色が異なることに気が付きました。最初はその人だけなのかな?と思って他の人も見てみると、写真のように他のミャンマー人も同様に日焼けしていないことが分かりました。

 

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足の部分だけ肌が焼けていません

サンダルで見えにくくなっていますが、前にいる2人とも足の部分だけは日焼けしていません。

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少し写真がぶれてしまっていますが、右側の女性の足裏は完全に日焼けしていません。

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若い人も同様に足の部分は白くなっています

若い人はまだ異なるのかなと思い、若い知り合いのミャンマー人に許可をもらって足の写真を撮らせてもらいました。するとやはり、他のミャンマー人と同様に足元だけ日焼けしていないようでした。

 

その友人曰く、「足裏周辺は日焼けしにくいから」と言っていましたが、そうしたら服の下とかもそうじゃないのかな?と思ったり…。肌の露出の少ない人がどんな感じなのか見てみたいと思いましたが、さすがに失礼なのでやめました(笑)。

 

ミャンマー仏教とは?

こんにちは。ミャンマー在住のノリです。皆さんはミャンマーについてどの様なイメージをお持ちでしょうか?若い人はピンとこないかもしれませんが、上の年代の方にとっては「ビルマの竪琴」の仏教のイメージが強いと思います。ミャンマー人の大部分は仏教徒なので、ミャンマー人と仲良くなるためには、ミャンマー仏教を知っていることが不可欠だと思います。そこで今回は、ミャンマーの仏教について、概要をまとめてみたので、ぜひ参考にしてみてください!

 

ミャンマーとは?

まずそもそも、ミャンマーについて馴染みのない方も多いと思うので、ミャンマーの概況を見ていきましょう。

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ミャンマー概要

[出典]JETROミャンマー概況

ミャンマーの地理や政治体制など話そうと思うと長くなってしまうので、詳細は割愛しますが、ビルマ民族がメインですが、多民族国家で国境地帯での紛争が絶えない国家になります。ロヒンギャへの人権侵害、ジェノサイド等課題があるため、欧米諸国が経済制裁を行っていますが、日本政府は制裁によって現政権に打撃を与えるのではなく、協調により課題の解決に取り組む姿勢を見せているため、日本・ミャンマーは現在のところ良好な関係と言えます。

 

 

ミャンマー仏教基礎データ

ミャンマー仏教について統一的にデータを参照できるサイトなどがなかったため、

サイトからデータを集めた表を作りました。

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ミャンマー仏教基礎データ

ミャンマーではデータを取るのが難しい国なので、各データの年度がバラバラになっていたりしますが、ご了承ください。以下でミャンマー仏教について少し詳しく紹介していきたいと思います!

 

ミャンマーにおける仏教徒割合

ミャンマーは、以下のように多民族国家(135の民族があると言われる)です。

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ミャンマー民族分布

[出典]ローカル地球の歩き方ミャンマーの民族一覧

しかし、多民族国家にも関わらず、ミャンマーの人々の多くは仏教徒になります。

 

JETROによると、ミャンマー国民の87.9%が仏教徒です。ミャンマー多民族国家ですが、チン州を除く全ての州で仏教がマジョリティです。

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地域別仏教徒割合

[出典]Myanmar(Burma) Religious Map

もちろん、現在問題となっているロヒンギャイスラム教ですが、ミャンマー政府から国籍を認められていないため、実際の数値とは異なる部分が出てきますが、仏教徒が多いということは分かると思います。

 

 

ミャンマーの仏教宗派は?

仏教には様々な宗派がありますが、大別すると「上座部仏教」と「大乗仏教」があります。日本に伝来した宗派は「大乗仏教」になり、「自分だけではなく全ての人のために修行を行う」という思想が根本にあります。それに対し、ミャンマーでは「上座部仏教」が信じられています。「上座部仏教」は英語でTheravada Buddhismとされ、「仏の教えに従い、修行を行ったものだけが成仏できるという思想」であり、結婚できなかったり、お酒を飲んではいけないなど厳しい戒律があります。

 

ミャンマーへの仏教伝来自体は紀元前3世紀ごろと言われていますが、上座部仏教が伝わったのは7~10世紀ごろと言われています。また、11世紀ごろバガン朝のアノーヤター王がモン族の中で信仰されていた上座部に改宗したことから、ミャンマーで本格的に上座部仏教が広まったとされています。

 

 

ミャンマーの僧侶や寺院の数は?

ミャンマーに来ると驚くことの一つとして、僧侶や尼僧の多さだと思います。街中や田舎どこにでもいます。ミャンマーの人口は5,526万人ですが、そのうちの50万人ほどが僧侶と言われています。つまり、全人口の1%が僧侶ということになります。

 

さらに、寺院の数は少し古いデータではありますが、全国に58,000ほどあると言われています。寺院はどんな田舎でもどこでもあります。日本における幼稚園から大学まで全ての学校総数が56,000ほどなので、国土はミャンマーが日本の1.8倍ありますが、それでもすごく多いということは分かると思います。

 

また、ミャンマー独自の教育制度として、公立学校のほかに、寺院に併設された寺院学校というものがあります。現在ミャンマーでは公立学校の授業料は完全無償ですが、行事や昼食、テキスト等出費が親負担になることがあり、貧しい家庭の子供たちは公立学校にも通えません。そのため、貧しい子どもたちの多くは寺院学校に通うということが多くあります。寺院学校は、寄付によって成り立っているため資金源の問題などもあり基本的には初等教育まで提供していますが、比較的寄付金の集まる大規模な寺院学校であると高等教育まで提供しているところもあります。2015-2016年度のデータによると、全国に寺院学校1.538校あるとされており、生徒数は297,039名いるとされています。もちろん、登録されていない子どももいるようなので、それ以上の数いると考えられます。

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Padaungにある寺院の様子

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寺院学校の様子

また、寺院学校では国境の紛争地帯で教育を受けることができない少数民族の子供たちを受け入れて、修行僧として修行をつませながら勉強させることもあります。仏教教育が充実しているため、貧しい家庭でなくとも、仏教教育を受けさせたい子どもを通わせるケースもあります。

 

 

僧侶・尼僧の生活

僧侶の1日は早朝4時から始まります。寄付や食事をめぐんでもらうため、托鉢に朝から出かけるためです。また、食事は1日2回で、朝とお昼前の2回のみです。昼以降は食事一切できず、飲酒はもちろん厳禁です。また、音楽やテレビも見たり聞いたりできませんが、最近の僧侶は皆、支援者との連絡や地域との連絡手段としてスマホを持っています。

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托鉢の様子

以前50代のある僧侶のスマホの待ち受け画面がちらっと見えたことがあったのですが、その時に韓流アイドル?の写真を待ち受けにしていました。また、別の僧侶は午後に炭酸飲料を飲む姿を見たこともありました。ミャンマーの僧侶は禁欲的な生活を送っていますが、実際にミャンマーで生活してみると俗っぽい部分も少しあるのかとは思います。但し、基本的には瞑想や仏教に関連する本を読んだり、朝早起きなので午後は昼寝したりなどして過ごしたりしています。

 

 

ミャンマーの僧侶の現在

ミャンマー上座部仏教のため、とても厳しい環境で欲を断つ生活をしています。もちろん、その慣習は現在でも変わりませんが、生活の厳しさなどから僧侶を辞めて俗世に戻る(一般人になる)ことも多くあります。

 

西バゴー地域のPauk Kaungという地区のTaung Kang Ka Lay村で寺院を開くウェインダカ僧侶と村人のウ・ジェイ・カウミン氏によると、1998年頃に紛争の増加により、紛争地帯に住む家族などの経済状況が悪化して、働かざるを得なくなり俗世に戻る人が増加したようです。また、ここ5-10年の間でスマホが普及したことによって、世俗の生活へのあこがれや戒律の厳しさなどから、俗世に戻るというケースが多くなっているようです。実際、話を聞いたウェインダカ僧侶の弟さんも、元々は僧侶でしたが37歳の時に、戒律の厳しさから俗世に戻ったとのことでした。

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村人のウ・ジェイ・カウミン氏(左)とウェインダカ僧侶(右)

子供の修行僧の数はかなり多いですが、実際に大人になっても僧侶を続ける人たちは全体の10%ほどのようです。つまり、寺院で修行する子どもたちは多いのですが、90%は卒業後普通の生活に戻るようです。

 

 

どうやって住職になる?

寺院の数は上述したように全国に6万近くありますが、寺院一つひとつには住職(ミャンマー語セアド)がいます。僧侶自ら寺院を開くケースもありますが、ミャンマーの僧侶は結婚できないため、世襲ということはありません。

 

そのため、通常住職が高齢・病気のため別の僧侶に住職の地位を譲る場合には、その寺院の中で一番年齢の高い僧侶に機械的に引き継がれます。しかし、最年長の僧侶が地域の住民から嫌われたり、僧侶が住職一人のみという場合には、他の寺院の僧侶をヘッドハンティングする場合もあります。実際に、僕の知り合いの住職が仲介して、別の寺院の僧侶を住職にしたと言っていました。

 

 

最後に

いかがでしたでしょうか?お参りする際の作法など伝えたいことはたくさんあるのですが、今回は、ミャンマー仏教の概要を説明しました。また別のページでミャンマー仏教について詳しく説明できたらと思います!

ミャンマー人は地図が読むのが苦手?その理由は?

ミャンマー人は地図を読むのが苦手?

現在ミャンマー在住のノリです。現在ミャンマーミャンマー人とともに働いているのですが、以前から薄々とは感じていたことではあるのですが、最近になって改めて実感したことがあります。それが、「ミャンマー人は地図を読むのが苦手」だということです…。

 

以前から、タクシーのドライバーに地図を見せても「??」とされることがあり、外国人にとっては移動が大変だと感じることがありましたが、最近同僚のミャンマー人にダウンタウンの酒屋さんの場所について確認した時、全員どこにあるかは分かっているけどgoogle mapだとどこにあるか分からないから直接連れていくと言われてしましました。

 

「連れていけるのに何で分からないの?」と思い、思わず「何で地図上では分からないのか」を聞いてみると、「小道に入ったりして地図上では表示されていないから地図じゃ分からない」と言われました。大体の場所をマッピングしてくれればいいと言っても、直接連れていくの一点張り…。

 

ちなみに、同僚は50代のミャンマー人もいますが、ほとんどは20代で携帯を使いこなせる世代です。同僚は全てミャンマーで大学を卒業しているため、ミャンマーの中でも教養がある人たちではあるのですが、それでも多くのミャンマー人は地図を読めないというのは日本人的な感覚からしたら意味が分からないという感じでした。

 

 

どうしてミャンマー人は地図を読むのが苦手?

結局地図上では目的地を伝えることはできないということで、連れていってもらうことになりましたが、すごくモヤモヤとしたので気になってどうして若い人も含めてミャンマー人は地図を読むのが苦手か聞いてみました。

 

結論から言うと、地図を見る習慣がないからということではあるのですが、ミャンマー人は通常、どこかに行く際、道の途中で現地の人に聞きながら目的地に向かいますミャンマーには、「口さえあれば(話すことさえできれば)、目的地につくことができる」というようなことわざがあるようで、目的地に向かう際は、地図など自力で調べるのではなく、まず人に聞くというのが一般的なようです。確かにミャンマー人と旅行や仕事で遠出すると、目的地周辺まで行くと現地の人に道を聞いているのを目にすることがよくありました。そのため、ミャンマー人と一緒にどこか行っても、道に迷うということがあります。

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道沿いの露店で道を聞いたりします



最後に

ヤンゴンなどの大都市では、最近ではミャンマー人同士でも間違った道案内をされてしまうことがあることから地図を活用するミャンマー人が増えてきているとのことですが、地方に行ったら、外国人はミャンマー語が分からないと地図を使って道案内をしてくれないため大変だと思います…。なので、旅行などでミャンマーに来る時は、現地人ではなく、目的地まで送ってくれるgrab taxiや日本語ガイドの方などに頼ったり、道に迷わないよう事前に確認することが重要です!

ミャンマーの寺院学校の求人の仕方

最近、寺院学校の先生方とお話する機会があり、その時にふと「ミャンマーの寺院学校の先生の募集って日本みたいにネットとかで募集されているのかな?」と疑問を持ったので聞いてみると、先生から話を聞く中で興味深い情報がたくさんがありました!そこで今回は、ミャンマーの教育や寺院学校の先生のリクルート方法について紹介していきたいと思います!

ミャンマーには3種類の学校がある!

まずそもそもですが、ミャンマーには公立学校、私立学校、寺院学校と大きく分けて3つのタイプの学校があります。公立学校では現在授業料や教科書は無償ですが、演習用のテキストや、運動会等の行事の費用は保護者が負担する必要があることがあるため、より経済状況の厳しい家庭は子供を公立学校に入れることができない現状があります。

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市内の比較的大規模な公立学校

他方、寺院学校は仏教寺院に併設された学校のことで、貧しい子どもたちでも勉強ができるようにと昼食なども含めて完全無償の学校です。但し、運営費用の一部について政府が補助してくれますが、実際には寺院学校の運営費のほとんどが、地域の寄付によって成り立っており、財政状況が厳しい寺院学校も数多くあります。

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市内の比較的大きな寺院学校(寺院に併設されている)

 

 

寺院学校の先生はよく辞める?

寺院学校で働く教職員の給与は公立学校の教職員の給与に比べて1/2から1/3ほどで、給与は政府からではなく、各寺院から支給されています。寺院学校では教職員の入れ替わりも結構多いという現状があります。実際、僕が訪問した寺院学校では新学期に入るまでいた全ての先生(5名)が退職して、全て先生が入れ替わっていました。

 

先生が全て入れ替わるなんて職場の人間関係がよっぽどなのかと思うかもしれませんが、そもそもミャンマーでは先生に限らず転職が多い文化ではあるため、人材の流動性は比較的高いので、全て入れ替わりは珍しいケースにしても、退職するというのはよくあるケースです。

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寺院学校の先生方

この学校の先生に聞いたところ、退職した5名のうちの2名は公立学校で教員になるためのディプロマを取りに行き、他3名は妊娠や父親の看病など理由があるそうです。他の寺院学校でもそうですがやはり給与などがネックのため、資格や機会さえあれば公立学校で教えたいということはあるようです。

 

また、州の寺院学校を管轄する僧侶の方から聞いた話だと、寺院学校運営の資金が集まらなく、給与が支払えないこともあるようで、安定していないという部分もネックになっているようです。

 

 

どのように求人を行う?

給与の低さや寄付で成り立つ故の不安定性がネックになっているということを話しましたが、最後は、どのように校長先生が教員を集めているのかについて話していきたいと思います。

 

僕が聞いた寺院学校では、校長先生の親族や親しい家族などに口頭で募集をまずかけて応募者を募るということをやっているとのことでした。応募者がいれば日本のように面接をするそうで、採用するか否かを決める際、校長先生には以下の3つの評価基準があるとのことでした。

 

1,ボランティア精神があるか

2,指導経験はあるか

3,校長先生に素直に従えるか

 

ボランティア精神は、やはり給与が他の職業と比べても少ないため、給与に不満を持たずに仕事してくれるかという部分があります。指導経験については、学校での指導経験のみならず、塾の先生として指導した経験も加味されるということでした。

 

最後に面白いと思ったのが、校長先生に従順か否かという点です。日本でも目上の人を立てるという文化はありますが、ミャンマーは、目上の人は絶対という意識がより強くあります。こういった評価基準があるのはミャンマーではよくあるのかなとは思いますが、この基準が応募する側も分かっているというのが面白いなと思いました。

 

 

最後に

いかがでしたでしょうか?寺院学校からの募集のかけ方については、地域によっては異なる場合もあります。しかし、多くの寺院学校は田舎にあるため、近しい人に声をかけてリクルートしているのではと思います。

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